和綿deキモノ

2021和綿の畑

12/18 満月です。今日、畑の棉はすべて抜き取りました。
カラカラになった棉を畑の端っこに積んだ景色。結構な量にびっくりしました。畑の養分を吸って大きくなり、棉を弾けさせてくれた全てに感謝です。

今年種を植えたときは、すでに父は旅立っていました。
元気な時の「おいおい生きている間にどうにかしてくれよ~」という困ったようなおどけたような声がリフレインします。
生きているうちに何か見せることができるとふわっと思っていたけどできなかったけれど、まだ続けていきます。来年は昨年購入した電動糸繰機で糸を作っていきます。

地主さんと綿を抜き終わった畑を眺めながら来年のことを話しました。
来年は同じ畑では綿の栽培をしないで、地主さんの持っていらっしゃる他の畑で育てます。そして今年綿を栽培した畑では葡萄を育てることができたらいいなぁ自分たちが飲むだけのワインが出来ちゃったり?なんて二人でニヤリとしました。
このあたりは一面葡萄畑だったんだよ。俺も一緒に葡萄育てるよ〜と地主さん。一面の葡萄畑。地主さんの見ていた風景はどんなだったんだろうと少し思いました。

1時間ちょっとで引き抜いた綿、しっかり根がはっていて、体が大丈夫かちょっと心配になりましたが、抜く際の姿勢を気をつけ、1列ごとに肩や腰を回してケアしながらの作業でしたので大丈夫そうです。少しづつ畑での体の使い方も身に付けているようです。

最後つんだ綿は2・3日天日干しし、綿と種を分けて、種は5月に植え、綿は糸にします。

昨年つんだ綿の種を引き取って育ててくださった仲間より今年の綿も受け取りました。一緒の場所では綿を育てることはできないけれど、どこかで共に綿を愛でていると思うと嬉しくなります。

師走ですが皆様お体に気をつけて1年をスッキリと締めくくれますように。