和綿の種を植えてから一ヶ月半、5列とちょっとの草取り終了。
雑草の生命力が強いのでどのように共存するか考えながら草を抜いている。昨年スギナが綿に寄り添って守ってくれた気がしたので、スギナは根っこは抜かず綿に日光が当たる高さにちぎっていく。
緑のもしゃもしゃの中から綿の双葉を見つけてその周りの雑草処理していく作業が一番好きだ。
農家のおじさんに野菜に影響のない除草剤の使い方を教えてくれたけど、そこまでして綿を大量収穫したいと思えずに草とのバランスを夢見ている。
5年前に綿を栽培すると会社を辞めた時、両親に企画書を書いて提出しろと言われ、「無理。未知の世界に踏み込むのだから。これで成功してめっちゃ金持ちになっちゃうかもよ、どうする?」と言ったら「おいおいいつまで生きればいいんだよ。生きているうちに成功してくれよ」と言って笑った父を思い出す。
ほんのちょっとづつ生きることのかけらを自分の手に引き戻している。それが私の目指す風景なんだよなぁと父に言ってみたかった。